ピロリ菌検査は保険適用されるか?

ピロリ菌検査の保険適用について

 

「とりあえず自分がピロリ菌に感染しているかどうかを知りたい」…

 

 ピロリ菌除菌をするかどうかはおいておいて、このような人も多いと思います。

 

 近頃の報道で勘違いしている人が多いのですが、病院のピロリ菌外来でピロリ菌の検査のみを行った場合の費用は、健康保険の適用にはなりません。ピロリ菌の検査だけを行う場合、全額自費負担です。

 

 

保険適用になるのは、ピロリ菌の除菌療法のこと

 このメディアでよく報道されている、2013年2月に新規に保険適用になった話というのは、ピロリ菌除菌療法のことです。以下の@Aを満たした場合に、ピロリ菌除菌療法で健康保険適用になるのです。

 

@ 内視鏡検査で胃炎が確認される
A ピロリ菌検査で感染が確認される

 

つまり、ピロリ菌の検査しかするつもりのない人は、はなから健康保険適用にはなりませんのでご注意ください。

 

 

ほとんどの人が除菌することになるので、保険適用になる?

しかしながら、病院に出向いて、「ピロリ菌検査だけ」を行う人というのは少ないと思います。

 

以下のような病院でのやりとりは、あまりないのでは、と思います。

 

病院 : 「やっぱ、ピロリ菌に感染していましたね。じゃあ、引き続き、除菌をしますよ」
患者 : 「いや、私は除菌は結構です」
病院 : 「…。じゃ、検査代は保険適用なしです。」
患者 : 「えっ。まじですか?」

 

つまり、日本人は、かなりの確率(5割とか、8割とか言われています)で、ピロリ菌に感染しているので、ほとんどの人が、そのまま、「除菌」ということになるからです。つまり、ほとんどの人が、保険適用ということです。

 

 

ピロリ菌に感染していなかった人は?

わざわざ、病院に行って、ピロリ菌検査を受けた人で、感染していなかった、という人。こんなひとは、病院で次のようなやりとりをすることになるのでしょう。

 

病院 : 「あなたは、ピロリ菌に感染していませんでした。検査代は保険適用なしです。」
患者 : 「えっ。まじですか?」
病院 : 「はい」

 

おめでとうございます。なにもなかったのが、わかって、こんないいことはないです。

 

 

保険適用される前のお話

ピロリ菌の発見自体が、かなり、最近のおはなしです。最近の話ですが、日本人の死因の主原因の胃ガンの原因の可能性として、ピロリ菌が急速に注目されることになったので、急いで、保険適用(参考)を進めたということですね。

 

さて、保険適用される前までは、どういう状況だったのでしょうか?
保険が適用される2013年2月以前は、
 「慢性胃炎からさらに進んで胃潰瘍などになるまでは保険適用されなかった」
ということですから、今から思えば意外な気がします。

 

(参考)厚生労働省 「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」の一部改正について。2013/2/13

 

 

保険適用による胃ガン減少の効果

保険適用になった「ピロリ菌の除菌療法」。国としては保険適用によって、問題の胃ガンが減少することを確認したいところですが、まだ、そのデータは揃っていないようです。保険適用がまだ最近(2013年)なので、十分なデータが取れていないようです。
ただし、胃ガンとの相関性の高いピロリ菌を除菌するのですから、将来、胃がんは減少していくものと期待できます。