ピロリ菌検査の情報をお届けします。

病院で行われるピロリ菌検査の方法とは?

 ピロリ菌の検査方法として、病院のピロリ菌外来では以下の検査が行われています。これらのうち、一つ以上の検査方法を使用して患者様のピロリ菌感染の有無をチェックします。

 

  1)尿素呼気検査
  2)抗体検査(血液、尿)
  3)便中抗原検査
  4)胃カメラ(内視鏡)による検査

 

以下にそれぞれの検査方法について解説します。

 

1)尿素呼気検査

 ピロリ菌の、尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する働きを利用したものです。尿素を含む検査液を服用し、ピロリ菌に感染している場合には、検査液を服用しない場合よりも呼気中の二酸化炭素量が多くなるのでこれを検出するものです。この時の検査薬(ユービット(大塚製薬)など)の尿素は炭素同位体(13C)を含むものを使用することで、空気中の二酸化炭素(12C)と区別でき、容易に分析できます。なお、炭素同位体(13C)は自然界に微量存在するものであり、人体に害はありません。

 

 

 検査は、2つの呼気採取バックを準備し、一つには普通に呼気を入れます。これが基準になります。そして、上記の検査液を服用し、20分経過後にもう一方のバッグに呼気を入れ、検体の採取完了です。これら2つの呼気中の二酸化炭素は、赤外分光分析装置を用いて分析されます。何もしない場合

の呼気中の二酸化炭素量に対する、検査液を服用した後の呼気中の二酸化炭素量を分析します。病院に分析の装置があれば、分析はわずか数分で完了しますので即座にピロリ菌に感染しているかどうかが判明します。すぐに結果がわかるので、結果判明まで時間のかかる他の検査方法であるかもしれない、後日検査結果を聞くためだけに再来院しなければならない(診断料をまた請求される)、ということはありません。

 

 尿素呼気検査法は、検査精度も高く、上記のように、患者様に痛みを与えることなく検体の採取が容易に行えること、結果判明まで時間がかからないことから、ピロリ菌の検査方法としてよく用いられます。メリットの多いこの方法ですが、病院はこの高額な分析装置を導入する必要がある、という病院側のデメリットもあります。

 

実際に、小生が、尿素呼気検査を受けたレポートはこちら

 

 

2)抗体検査(血液、尿)

 ピロリ菌に感染していると体内に抗体ができますが、血液や尿からこの抗体を検出できますので検体として血液や尿を使用してピロリ菌の感染の有無を調べるもののです。検体中の抗体検査は、病院外部の試験機関で行える場合には、外部の試験機関に依頼、送付されます。そのため、結果がわかるまでに時間がかか

るのがデメリットになります。結果判明までに数日〜必要になるため、患者様は、ピロリ菌検査のみの要件しかない場合では、再度来院する必要に迫られます。 また、病院が使用する検査キットによっては、病院内で抗体量をチェックできるようになっていて、その場合には、少しの待ち時間で感染有無の結果を知ることができる場合もあります。

 検体が尿の場合は問題ありませんが、血液を使用する場合は、検体採取の際、患者様に痛みを生じさせることになります。
 この方法は、病院への高額な設備導入が不要で、費用がかからないという点で病院にとってはメリットになります。

 

 

 

3)便中抗原検査

 ピロリ菌に感染するようになると、ピロリ菌の一部が便の中にも存在するようになります。便中抗原検査は、便中のピロリ菌を検出する方法です。検体の採取はいわゆる検便なので、容易に行うことができます。検便なので、病院の診断の際に検体を採取できないので、あらかじめ患者様に検便キットを渡しておいて、検体を提出してもらう、という手間が発生します。検査自体はたいてい然るべき検査機関で行われることになるので、結果がわかるまでに時間がかかります。

 

 

 

4)胃カメラ(内視鏡)による検査

 胃カメラを用いて、胃の組織の一部を採取するものです。ピロリ菌検査のための検体採取のためだけに胃カメラ検査を行うことは少なく、胃炎かどうかなど、胃の状態を観察に合わせて行われるものです。胃カメラは患者様の身体的負担(口や鼻から胃の中に、異物の棒が突っ込まれるわけですので)が大きいのがデメリットです。また、費用も上記の検査方法と較べて高いです。ピロリ菌検査をするためだけにこの検査をすることは少ないと思います。ピロリ菌の除菌療法の健康保

険の適用要件で、内視鏡に胃炎検査の必要があるのでその際に、胃炎の観察と合わせてピロリ菌検査を行う場合があります。

 胃カメラによるピロリ菌検査として、1)培養法、2)ウレアーゼ法、3)組織鏡検法、という方法があります。